今日は藤子不二雄@先生79歳の誕生日。今だけ一本プレゼント?

3月10日は、藤子不二雄@先生79歳の誕生日。

サントリー黒烏龍茶を、喪黒福造のパッケージ欲しさに買ってしまう藤子ファンの私。

本だけでなく、キャラクターグッズなども目にすれば、思わず大人買いしてしまいます。

私が好きな@先生作品は、【まんが道】【少年時代】【怪物くん】【忍者ハットリくん】【シルバークロス】など多数。

日記や、短篇も好きで繰返し読んだものです。

【黒いせえるすまん】などのブラックユーモアや、【フータくん】などの旅もの、ギャンブルものも、全て私好み。

藤子不二雄作品は、F先生作品だけでなく、A先生作品のものも魅力的なのです。

さて、3月10日は東京大空襲の日。
アメリカかぶれの日本人が多い昨今、戦中・戦後のアメリカ軍が、日本の民間人に行った真実を忘れてはいけません。

明日は3月11日。

あれから2年・・・。




2008年3月7日、上田としこ先生が亡くなられた。
享年90歳。

2008年夏、私は、杉並アニメーションミュージアム鈴木伸一館長の要請により、【フイチンさん】上田としこ先生の追悼展に【フイチンさん】のアニメを製作したあにまる屋(現・エクラアニマル)さんと共に協力。

2009年3月、元『少女クラブ』(講談社)編集長・丸山昭さんからの協力要請により、上田としこ先生を偲ぶ会の発起人の末席に名を連ねる。

偲ぶ会の報告をするため、gooでブログを開始。
ブログ開始当初より、現在も一日100人前後の変わらぬ訪問者があります。
そして、コミックパークからオンデマンド出版の書籍として、上田としこ先生の代表作【フイチンさん】全三巻【ぼんこちゃん】【お初ちゃん】を編集し、B6版並製1050円にて販売開始。

今年は電子書籍として、大日本印刷のhontoから、525円で販売開始。

上田としこ先生が亡くなられて早5年、3月5日に発売された『ビッグコミックオリジナル』(小学館)の次号予告に、

龍-RON-」終了より約7年、「JIN-仁-」終了より約2年

村上もとかが描く、漫画の青き春!!!
巻頭カラー!!巨弾新連載

彼女の前に道はなかった。
彼女のあとに道はできた。
漫画家・上田としこ
2008年没、享年90歳。
彼女を主人公に、
漫画の・・・・・・
いや、日本そのものの
青春を描く!

【フイチン再見!(ツァイチェン)】村上もとか


が発表されると、たちまちネット上で話題沸騰となっている。

私が上田としこ先生の【フイチンさん】に出会ったのは、今から35年以上昔の小学生の頃。

2001年夏、【少年画報大全】(少年画報社)で、私が漫画史研究家としてメジャーデビューを飾る際には、念願叶って初対面となる上田としこ先生の『少女ロマンス』(明々社)時代の貴重なインタビューと、お借りした数々の写真が彩りを添えて出版界で評判を呼びます。

弥生美術館での展示会、2004年、関係者向けに行われたエクラアニマルの【フイチンさん】アニメ完成試写会には、未だ無名に近い、駆け出しの漫画史研究家だった私を、招待客の一人に加えてくださった上田先生の優しさに僕は・・・。



「フイチンさん」

日本の少女マンガの黎明期からパイオニアの一人として活躍を続け、名実ともに常に第一人者であり続けた上田トシコさん。

今回、その代表作である「フイチンさん」「ぼんこちゃん」「お初ちゃん」の三作品を初の電子書籍化しました。
「フイチンさん」は、『月刊少女クラブ』(講談社)に昭和32年1月号〜昭和37年3月号まで連載された作品。

満州(現在の中国東北部)を舞台にハルピン一の大金持ちリュウ家の門番の娘である少女フイチンさんを主人公に満州で暮らす人々の生活を暖かい目線で描いています。                          昭和35年上田トシコさんは「フイチンさん」「ぼんこちゃん」ほかで第5回小学館漫画賞を受賞しています。

2004年には、あにまる屋(現在のエクラアニマル)制作のアニメとして下北沢トリウッドでロードショー上映されました。

新たなファン層を拡大し続けている少女漫画世界不朽の名作であり、上田トシコさんの代表作として四度の単行本化。

2009年のオンデマンド化を経て、今回満を持して初の電子書籍化が実現したのです。                         
上田トシコさんの人生は、波乱万丈でありNHK朝ドラの主人公のようなものでした。
ドラマ化もされた医療漫画『JIN−仁−』の村上もとかさんの新作は、上田トシコさんをモデルにするという話ですから、少女漫画ファンだけでなく自他共に漫画好きを自認する皆さんには必読の書となること間違いなしですね!
「正ちゃんの冒険」から始まる日本の少年少女マンガ史90年の歴史の中で最重要作品とも云える「フイチンさん」「ぼんこちゃん」を皆さんも是非この機会に御一読いただけたら幸いです。
漫画史研究家 本間正幸