毎年、受付に参加証を渡すと貰えるバッチや小冊子を集めていくのが楽しみだ。(*´∀`)♪

今年のバッチは、少女漫画の名作リボンの騎士からサファイア
築地市場駅から会場に向かう途中で、1998年以前からの古い知り合いであり、1999年、2000年、2001年には三年連続して現代マンガ図書館で待ち合わせて一緒に贈呈式の会場まで行ったこともある内記ゆうこさんと、古くからのスタッフである旧知の男性に遭遇し、軽く会釈。
会場では、元少女クラブ編集長で、リボンの騎士編集担当だった丸山昭さんの隣の席に座る。
今年は贈呈式が長引き、式次第に予定されていた休憩無しで記念イベントに突入。
随分久し振りに京都精華大学吉村和真氏と再会。
吉村氏は、マンガ学会設立のため準備段階から奔走し、京都から東京のマンガ史研究会参加メンバーに熱弁を奮われた時の姿が印象深い。
あの時の吉村氏の姿を知り、贈呈式の会場に来ているメンバーと言えば、審査員の一人となるヤマダトモコさんと、斎藤宣彦氏ぐらいだろうか。
13年という時の流れは、それぞれの人の立場と関係すら変えていってしまう。
私自身のスタンスは、少年画報大全発売前と現在もさほど変わってはいないのだが、かつて周りにいた人達の環境は、明暗はっきりと分かれてしまったし、今後の将来性すら見えない人達、今がピークで堕ちていくだろうと想像がつく人達もいるのだが、個人名は出さずにおこう。
生まれ育った環境や境遇など、人には運不運があるのだ。
私自身の天命は、少し皆とは違う次元にあり、残してきた実績の周りからの評価や環境、待遇にも、ほぼ満足した日々を幸せに過している。
同志社大学教授の竹内オサム先生に挨拶。
会場には、ちばてつや先生の姿も。

贈呈式・記念イベント終了後は、地方から参加してきた知人達を、銀座・若山美術館・松本零士展へ案内。
図録二千円と、小野佐世男展特製絵ハガキ16枚セットを千円で購入。

ファミレスで一緒に夕食を食べた際、翌日の都内各所への案内を私からかって出る。

6月1日土曜日、朝11時に銀座・高橋真琴展会場で待ち合わせ。
新橋で地下鉄の一日乗車券710円を購入し、銀座へ。
会場で高橋真琴先生に挨拶。
昨年亡くなられた東浦美津夫先生の訃報と、三鷹にある御自宅で撮られた東浦先生晩年の御写真をお見せしてから、現在銀座で開催されている松本零士先生個展の案内、知人達を先生に紹介していると、直ぐに会場は女性ファンで一杯になってしまった。
高橋真琴先生と東浦美津夫先生、松本零士先生、水野英子先生、牧美也子先生、ちばてつや先生は、昭和30年代当時の親しい仲間なのだ。
次に桜新町にある長谷川町子美術館へ移動。
4月27日、長谷川町子美術館発行の噂のサザエさん一巻復刻本1500円を購入して、桜新町駅前で昼食。
神保町に移動。
中野書店の西山さんなど、お気に入りの古書店からの情報収集と、復刻本などの新刊の状況を見てまわる。
東京駅と、新宿駅で知人たちとそれぞれ別れて、一人荻窪駅から歩いて杉並アニメーションミュージアムへ。
鈴木伸一館長と、8月に東京都江東区森下文化センターで開催される無声映画鑑賞会久し振りのアニメ特集について相談と報告。
鈴木伸一館長が監修と装画を担当した縁だろうか、ミュージアム売店で販売していた講談社発売、幸森軍也さんの【ゼロの肖像】(ミュージアムで購入すると、何とスタジオゼロ原稿用紙がオマケで貰えるのだからファンにはたまらない。)を1785円で購入してから東横線経由で横浜の自宅へ帰宅。
伝説のスタジオゼロは、どうなったのか?
この本を読めば全ては判るだろう。
私の口からは、今は未だ何も言えない。

さて、6月1日は、昨年亡くなられた現代マンガ図書館内記稔夫館長の命日であり一周忌となるので、縁の人たちの多くがblogやTwitter、イベントなどで集まり故人を偲んだことだろう。
未だ駆け出しの漫画コレクターとして、少年の日に現代マンガ図書館のオープン記念の即売展に駆けつけ、内記さんに初めて出逢った頃を思い出すような一日を過ごせた。
かつて手塚治虫文化賞の会場などで、逢う機会が多かった米澤嘉博さん、内記稔夫さんと先人である日本有数の大漫画コレクター達が続けて鬼籍に入られてしまったが、在野にいる漫画コレクターとして私は私独自のまんが道を歩み続けていきたいと考えている。


漫画史研究家

本間正幸


最終回 永島慎二遺作展

2013年6月13日(木)~6月25日(火)
AM10:00~PM8:00まで